1997年7月25日『バイオハザード』(カプコン)発売
画像はAmazon.co.jpより引用
20年前の今日7月25日は、セガサターン版『バイオハザード』が発売された日。
『バイオハザード』とは
1996年にPlayStation(以下PS)で第一作目が発売されて以降シリーズ化され、全世界で116作品7,700万本を出荷し(2017年3月31日現在)、サバイバルホラーという新しいゲームジャンルを確立し、カプコンを代表するコンテンツとなった。
当時、カプコン第4開発部だった三上真司氏が新規にプロジェクトチームを立ち上げ、完全新作のホラーアクションゲームの制作を決定し、自らが企画担当とディレクターとして携わった。「PS向けに作る実験作」としての新規作品だったため、ビッグタイトルの続編制作に割かれるような経験豊富な人材は揃えられず、若いチームによって制作された。
3Dグラフィックで構築されたフィールド内を探索し、襲い来るゾンビを倒しながら、逃げ込んだ洋館からの脱出を図るのが目的。館の不気味さや、突如現れるゾンビたち、床の軋む音にゾンビのうめき声など恐怖感を煽る雰囲気は非常によく作り込まれている。特に、始めに遭遇するゾンビは「振り向きゾンビ」として多くのプレイヤーを恐怖させ、角を曲がることに対してトラウマを植え付けた。また、ローディング時間をごまかすために導入したと言われるドアを開くシーンは、その先に待ち受ける恐怖への緊張感を高まらせる演出として、その後もバイオハザードのお約束のシーンとなった。
1997年7月25日に発売されたセガサターン版は、ポリゴン表現能力が低く、移植は不可能という開発サイドの発言はあったが、PS版の大ヒットにより発売された作品。初回特典として、本作のプロローグに当たる小説、開発秘話、未公開資料などが掲載されたハードカバー本『BIO HAZARD -The True Story Behind BIO HAZARD-』が付属。PSに比べ規制が厳しかったため、OPの実写ムービーやCGムービーの残虐描写の一部がカットされている。クリア後の特典として、「バトルモード」が追加。クリス、ジルのどちらかを選択し、制限時間内に室内の敵すべてを倒しつつゴールへ向かう。後にシリーズ恒例となる特典ミニゲームの元祖とも言えるものの原型となった。
日本国外における多くの国では、既に『BIOHAZARD』という名称が日本国外において商標登録されていた理由により、『RESIDENT EVIL』(レジデント イービル)という「身近に潜む恐怖」「邪悪なる居住者」といった意味のタイトルになっている。
『バイオハザード』を原案としたサバイバルアクションホラー映画『バイオハザード』 (Resident Evil) もシリーズ化されている。後に夫婦となる監督・脚本のポール・W・S・アンダーソンと主演のミラ・ジョヴォヴィッチは共に原作のファンであり自ら望んで本作に携わったというエピソードは有名で、海外でも高く評価され人気を得ている。
2017年1月26日に発売された『バイオハザード7 レジデント イービル』(PS4/XboxOne/PC)は原点回帰をテーマに作られており、初代『バイオハザード』の体験に近づけることを意識して作られていることからも、初代の恐怖のインパクトは絶大だったと言える。
1997年(平成9年)の出来事
・山一證券破綻。
・7月11日にスクウェアより『サガ フロンティア』(PlayStation)発売。
■『バイオハザード』作品概要■
ジャンル | サバイバルホラー |
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対応機種 | セガサターン |
発売元 | カプコン |
人数 | 1人 |