1989年7月27日『MOTHER』(任天堂)発売

画像は幻覚楼より引用

28年前の今日7月27日は、『MOTHER』が発売された日

『MOTHER』とは

1989年7月27日に任天堂より発売されたファミリーコンピュータ用RPG作品。コピーライターの糸井重里氏がゲームデザインを手掛けた『MOTHER』シリーズの第1作目。

糸井氏がゲーム制作を志したきっかけは、『ドラゴンクエスト』に感動し、嫉妬したことであったと言われる。糸井氏は、当時の日本のRPGについて「中世ヨーロッパ風の世界を舞台に剣と魔法で世界を救う」というお約束に縛られているという印象を抱き、そこからの脱却を目指した現代風RPGについても全て「失敗している」と感じていたことが動機の一つになり、現代風の世界観を持つ本作の企画書を作成し任天堂へ持ち込んだと言われている。

元祖ポケットモンスターはゲームボーイでMOTHERを再現するのが目的であり、ポケットモンスターの主人公の帽子をかぶった少年は、本作の「ぼく(Ninten)」がモデルである。

当時のRPGの中では数少ない、現代的な世界を舞台にした作品。アメリカの架空の地域を舞台にした独特の世界観も特徴的。武器がバットフライパン、魔法ではなくPSI(サイ)と呼ばれる超能力を使って攻撃するなども、当時のRPGにはなかった斬新なアイディアだった。また、ドラゴンクエストすら可能になったのは7からという斜め移動が可能だったことも時代を先取りしていたと言える。

本作では敵を倒してダイレクトにお金を得るのではなく、敵を倒した分だけ銀行に振り込まれる方式。セーブは、町の店の中などに設置されている公衆電話や黒電話から主人公のパパに電話をかけることで行う。次のレベルまでに必要な経験値も教えてくれる。また長時間セーブせずにプレイし続けているとパパから電話がかかり、休憩を促される。

耳に残る特徴的で素晴らしいBGMが多いことも、多くのファンを魅了した要素の一つ。

戦闘時に使用して、敵にダメージを与える攻撃系PSIは頭にPK(「Psyco Kinesiss(サイコキネシス)」)と付いており、PKビーム、PKファイアーなどの他、ゲーム開始時に「カッコイイとおもうもの」で入力した名前が入るPK○○があり、敵全体に無属性のダメージを与える。

敵は何者かの力によって理性を失った一般人や動物、ロボットという設定で、倒した際のメッセージが「○○はわれにかえった」「○○はおとなしくなった」などそれまでのRPGとは一風変わったものだった。また、キャラクターの死亡は「意識不明」や「気絶」といった扱いとなっており、病院での治療や、特殊なアイテム、特殊なPSIの使用などによってカムバック(復活)する。

メロディを集めることが鍵となっている。

次作『MOTHER2 ギーグの逆襲』が約4年の歳月を経ても完成せずに行き詰っていた際、HAL研究所社長時代の岩田 聡氏が「いまあるものを活かしながら手直ししていく方法だと2年かかります。イチからつくり直していいのであれば、半年でやります」と申し出て開発を請け負い、その後、宣言通りに半年で大枠が出来上がり、そこから約半年で完成させた話は有名。

2003年6月20日にゲームボーイアドバンス用MOTHER1+2が、 2015年6月15日にWii Uバーチャルコンソール用『MOTHER』が配信されている。

1989年(平成元年)の出来事

ソウル・オリンピック開催。

・4月21日に任天堂より『スーパーマリオランド』(ゲームボーイ)発売。

『MOTHER』作品概要■

ジャンル RPG
対応機種 ファミリーコンピュータ
発売元 任天堂
人数  1人

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